【福岡】10月といえば、『食欲の秋・スポーツの秋・骨粗しょう症予防の秋』!!
みなさんこんにちは、管理栄養士の小森です。
連日真夏日のような暑い日が続いておりましたが、ようやく気温や草木も秋めいてきましたね。
10月といえば、おいしい旬の食材が多く、身体を動かすにもってこいの時期です!
そして、10月20日は骨粗鬆症について考える『世界骨粗鬆症デー』だという事をご存知でしょうか?
「世界から骨粗鬆症による骨折をなくす」を目標に、世界規模で骨粗鬆症の認知度を上げるために活動を行っています。今回は骨粗鬆症についてお話ししようと思います。
〇骨粗鬆症とはどんな病気?
骨粗鬆症は骨の強度が低下し、少しの衝撃でも骨折しやすくなる骨の病気です。骨粗鬆症により、一度骨折してしまうと、身体を自由に動かせなくなったり入院をすることで筋力が低下、回復後もすぐにまた骨折・・・などと悪循環を繰り返し、要介護に繋がるきっかけになります。骨量は男女ともに、40代以降から減少し、とくに女性の場合は50代以降から閉経などの原因により急速に進行します。ほかにもやせ、運動不足、生活習慣の乱れなど様々な要因から発症します。
骨折は痛みを伴わない場合もあり、気が付かないうちに骨粗鬆症が進行しやすい病気です。一度発症すれば、進行の予防と改善の為の長期的な治療が必要となります。
特に、骨折歴のある方、50代以降女性や閉経後の方などは症状が無くても定期的に検査をして頂く事をおすすめいたします。
〇年々増加する骨粗鬆症患者
現在骨粗鬆症患者さんは年間約100万人ずつ増加しているとの報告があります。現在発症者は約1300万人ほどいると言われていますが、骨粗鬆症の治療が必要な方の中で薬物治療をしている方は約200万人と推定され、約7人に1人の割合でしか治療を受けられていないという事になります。知らないうちに骨粗鬆症を発症し、そのまま対処をせずに悪化している方が多くいらっしゃるかもしれません。
〇運動習慣&食事改善で骨粗しょう症を予防!
骨粗鬆症対策で大切なことは早めの検査と、運動・食事習慣の改善です。
【対策ポイント1.運動】
運動することで骨と刺激を与え、強くしていくことができます。外出が難しい時期でも、自宅で出来る体操やエクササイズなどがあります。
例1.家でもできる開眼片脚立ち ※不安な方は壁やテーブルにつかまって行いましょう
参考:食事と運動/骨粗しょう症(骨粗鬆症)ホームページ
例2.家でもできるふくらはぎとアキレス腱のストレッチ
参考:食事と運動/骨粗しょう症(骨粗鬆症)ホームページ
【対策ポイント2.食事】
・無理なダイエット・お菓子の食べ過ぎ・過度な喫煙や飲酒・コーヒーやエナジードリンクなどの過度なカフェイン摂取はしていませんか?どれも骨粗鬆症リスクを高めやすいので、出来るだけバランスのいい食事を心掛けましょう。
そして、骨を作る栄養素といえばカルシウム。
ですが残念ながらそれだけではせっかくたくさん取っても骨形成の効果を得られていないかもしれません。なぜなら、カルシウム単独では腸での吸収率がとても悪いからです。カルシウム吸収には、ビタミンDは必要不可欠です。
より吸収の効率をよくするには【たんぱく質・カルシウム・ビタミンD・ビタミンK】などを意識的に摂取しましょう。
それぞれ多く含む食材を以下にまとめました。
たんぱく質:魚・肉・卵・大豆製品・乳製品など |
カルシウム:乳製品・油揚げ・木綿豆腐・しらす干し・小松菜・ひじきなど |
ビタミンD:サケ・アジ・サンマ・干ししいたけ・干しきくらげなど |
ビタミンK:納豆・小松菜・かぶ・干しわかめなど |
〇当院ではより正確なDEXA法にて検査を行っております
DEXA法とは、微量なX線をあててることで、正確 な骨密度、骨塩量、除脂肪量(筋肉量)を測定する、「日本骨 粗鬆学会のガイドライン」において推奨される優れた検査方法です。 検査結果によって、最適な診断と治療を行っています。
〇当院では他職種方面で骨粗鬆症患者様をサポートします
日本骨粗鬆症学会認定医でもある武田理事長はじめ、理学療法士・作業療法士・トレーナー・管理栄養士が連携しひとりひとりにあった治療法を提供していきます。どうぞお気軽にご相談下さい。
10月20日はみんなで骨粗鬆症について理解を深め、未来の健康維持のために強い骨を守っていきましょう!
整形外科 スポーツ・栄養クリニック 福岡
092-716-5550