【レシピ】砂糖不使用、やさしい甘さのきな粉おはぎ
すっかり涼しくなり、秋模様です。
みなさん、秋の味覚は楽しんでいますか?
秋の果物といえば、無花果、葡萄から徐々に移り変わり、梨、林檎、栗…とおいしい旬が続きます。今年も恒例、栗の渋皮煮パウンドケーキを焼きました。
☝栗の渋皮煮入り、パウンドケーキ。ラム酒がほんのり香ります。
おいしい果物が旬を迎えますが、やはり秋の味覚といえば、新米。そしてもうひとつ、新豆です!
豆というと乾物のイメージが強いと思いますが、新米のように、とれて間もない小豆はやはりおいしさが違います!
小豆の一大産地、北海道の小豆の収穫時期は9月下旬~10月中旬頃。とれたばかりの瑞々しい味わいは格別ですよ!そこで今日は、小豆を使ったおやつの定番「おはぎ」の作り方をご紹介します。
おはぎというと、お砂糖いっぱいで高カロリーという印象をお持ちの方もいらっしゃるのでは?そこで今回は、砂糖不使用!低IG調味料*1 としても注目を浴びている「みりん」をつかった、砂糖不使用のおはぎをご紹介します!
10月の養生おやつ
きな粉のおはぎ~砂糖不使用、やさしい甘さ~
材料
もち米(無農薬)1合(150g)
[打ち水](合わせておく)
水…大さじ3
酒…大さじ1
塩…小さじ1弱
[あんこ]
小豆…200g
みりん…180~200㏄
水…適量
塩麹…小さじ1程度
有機きな粉…適量
作り方
まずは、あんこを炊いていきます!
[あんこ]
1,豆をやさしく洗う。
2,豆を煮る。
土鍋に豆と、豆の4倍量の水を入れ、火にかける。沸騰したら火を止めて鍋にふたをして10分ほど放置する。(蒸らし)
3,渋切り。
豆をざるにあげて、煮汁を捨てる。(新豆の場合は、渋切りしない場合もあります。)
4,再度、豆を煮る。
豆を土鍋に戻し、水をひたひたに入れる。火にかけて、沸騰したら40分~1時間ほど柔らかくなるまで煮る。水が蒸発して水位が下がるので、その都度水を足し、豆が水面から出ないようにする。
ポイント
水が減ったときに分かりにくいため、落し蓋はしません。
頻繁に水を足しながら、豆が踊らない量(ひたひた状態)を保ちます。
6,煮え具合を確認する。
豆を水につけてから、指でつぶし、芯が残らなければOK。
7,蒸らし。
火を止めてふたをして、30分~1時間ほど置く。蒸らし後、ざるに揚げて煮汁を切る。
(飲んでみて、灰汁がさほど強くなければそのまま工程8に入ります)
8,あんこを練る。
土鍋に煮た豆を戻し、みりん、塩麹を加える。強火に一気に練り上げる。※やけどに注意!冷めたら硬く締まるので、やや緩めに仕上げる。
9,容器に移して粗熱をとり、できあがり。
[もち米]
1、 もち米は洗米後、8時間以上浸水しておく。
2、 浸水しておいたもち米をザルにあげ水を切っておく。
3、せいろに蒸し布を敷き、もち米を入れる。中央にくぼみをつける。
4、 お湯が沸騰したら、せいろにもち米をセットして強火で20分~30分蒸す。
(炊き具合、米の硬さの好みに応じて、打ち水を1~3回繰り返し調整する。)
5、 蒸し布をせいろから取り出す。蒸し布を使って、米をたたみ、布の上から手で押しながら、ついていく。つきすぎないように加減する。
6、 もち米を8等分にしておく。
7、 あんこを8等分して、もち米で包む。きな粉をまぶしてできあがり。
みりんは低GI調味料で、他の甘味料と比べて血糖値の上昇が非常にゆるやかです。また薬膳の食材でもある小豆は、利尿作用と解毒作用が強く、体内に溜まった余分な水分を排出することから、むくみ対策やデトックスにおすすめの食材です!
新豆が出回るこの季節、ぜひお試しください!
もち米は、断然せいろ派!
もち米は炊飯器でも炊けますが、やはり「炊く」より「蒸す」 がおすすめです。
うるち米に比べてもち米は粘りが強いため、お釜(炊飯器)の中では対流がうまくいかず、均等に炊き上がらないことがあります。
また、うるち米に比べてもち米は給水力が大きいため、うるち米のように水を加えて炊くと柔らかくなりすぎてしまうことがあります。
おはぎのおいしさといえば、地味深くやさしい味わいのあんこと、ふっくらと蒸し上がったもち米。ぜひ、せいろでお試しください。
☝せいろはパンの温めなおしにもおすすめ。トーストに飽きたあなた。どうでしょう?
10月の料理教室
次回の料理教室、10月のテーマ「湯気のある暮らし~せいろを使った秋のごはん」
① 2018年10月20日(土)11:00~13:30
② 2018年10月27日(土)11:00~13:30
(※各回若干名空きがございます。)
せいろから立ち上がる湯気にほっこり。
今回は、10月に旬を迎える秋の食材をふんだんに使って、蒸し豚をはじめ、数種類の蒸し料理をご紹介します。きっとせいろの魅力に目覚めるはず!
みなさまのご参加、お待ちしております~!
管理栄養士 鳥飼
*1:GIとは食後血糖値の上昇を示す指標、グライセミック・インデックス(Glycemic Index)の略。
GIは、食品に含まれる糖質の吸収度合いを示し、摂取2時間までの血液中の糖濃度を計ったものです。オーストラリアのシドニー大学ではグルコースを基準とした場合、GIが70以上の食品を高GI食品 56~69の間の食品を中GI食品 55以下の食品を低GI食品と定義しています。
GIは、特に1990年代に脚光をあびはじめ、1998年にFAO/WHOレポートが発表されました。さらに2003年にWHOから「過体重、肥満、2型糖尿病の発症リスクを、低GI食品が低減させる可能性がある」というレポートが出されるなどの背景から、その後もさまざまな研究が行われ、食品メーカーは食物繊維が多く、エネルギー密度が少ない、GIの低い食品を供給するために商品開発を行いました。
低GI食品は、現代人に急増しつつある肥満やメタボリックシンドロームの予防・改善の観点から、注目されているキーワードです。
大塚製薬HPより引用