【8月の料理教室】旅する台所~モロッコ料理~
8月の料理教室にご参加いただいた皆様、お問い合わせ・お申込みいただいた方々、ありがとうございました!
8月18日(土)、25日(土)開催、夏の料理教室が終了しました。
8月の料理教室
今回のテーマはスパイスを使った、モロッコ料理。
「モロッコ料理なんて有名なの?」とお思いかもしれませんが、塩レモンやタジン鍋、世界最小のパスタクスクス、モロッカンオイル(アルガンオイル)と聞き覚えがある料理や食材もあるのではないでしょうか?
実はモロッコ料理、2010年にはイタリア料理、ギリシア料理、スペイン料理と共に地中海食としてユネスコの無形文化財に登録されており、世界的にも、とても有名な食文化です!(ちなみに 「和食」は2013年12月にユネスコ無形文化遺産に登録されています。)
モロッコについて
モロッコは、アフリカ大陸の北西に位置する立憲君主制国家です。
アフリカながら地中海に面しているモロッコの料理は、地中海料理や中世アラブ料理といったヨーロッパや中東の影響を受けています。
また、トルコ共和国の前身であるオスマン帝国の支配を受けなかったために、アルジェリアやチュニジアなど他のアフリカの国と比べて、トルコ料理の影響が少ないと言われています。
スパイスについて
モロッコ料理では、クミン、ジンジャーパウダー、パプリカパウダー、ブラックペッパーパウダー、シナモンパウダーといったスパイスがよく使われます。スパイス=香辛料のイメージが強いかもしれませんが、すべてのスパイスに辛み成分があるわけではありません。モロッコ料理では食材本来の味を大切にし、香りや色付け、食材の臭いを消す目的でスパイスが使われることが多く、意外と辛くないのも特徴のひとつです。
「スパイス」と聞くと、使いこなすのが難しいまたは薬品臭いイメージで苦手、という方も多いですが、学校給食で1番好まれているメニューといえばカレーですし、ウスター、とんかつソース、ケチャップなど日本人の好む加工調味料にはスパイスがたくさん使われていることを考えると、スパイスは日本人にも浸透しているといえます。
今回は、そんなスパイスをもっと身近に感じてもらえる使い方をご紹介させていただきました。
スパイスには芳香性(いい匂い)をはじめ、肉・魚類の臭み消しや着色など様々な効果があります。その効果を最大限に出すために、下ごしらえ・調理中・仕上げではどのタイミングで加えるのが効果的?おいしいスパイスの使い方、組み合わせは?…などなど実際に料理しながら学ぶ、あっという間の2時間半となりました。
モロッコ料理
今回の献立をご紹介します。
挽肉を数種類のスパイスで炒めて、薄い皮に包んで揚げるモロッコ風春巻・ブリワット、 ラマダン(断食)明けのからだにやさしいモロッコの味噌汁的スープ・ハリラ、ニンジンの甘味とクミンのスパイシーな香りがピッタリなサラダヒーゾ、栄養価の高いひよこ豆のペースト・フムス、クミンがほんのり香る・チャバタ。
家庭でも再現しやすいように、比較的手に入りやすいスパイスや野菜を使って5品ほど実際に調理していただきました。
☝右上から時計まわりに、ハリラ、サラダヒーゾ、チャバタ、ブリワット。
調理中はその場で質問や疑問をたくさんいただき、終始笑い声が飛び交う楽しい実習の時間となりました。ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございます!
実際にご自宅で調理してみると、また新たな疑問が出てくるかと思いますので、どうぞお気軽におたずねくださいね。
10月の料理教室
①10月20日(土)11:00~13:30 ※延長する場合がございます
②10月27日(土)11:00~13:30 ※延長する場合がございます
次回10月の料理教室では、湯気のある暮らし~蒸篭を使った秋のごはん~を開催致します。
すでにご予約をいただいておりますが、各回あと1~2名様ほどご案内できます。
ご興味のある方は、どうぞお早めにお問合せください。
管理栄養士 鳥飼
スポーツ・栄養クリニック(福岡・薬院)
TEL 092-716-5550