腰痛患者さんの1例
こんにちは。代官山クリニックの黒木場です。
日に日に寒くなってきましたが、運動はしていますか?
タイトル通り「腰痛」と一言で言っても様々な症状があり、世の中の80%の腰痛は原因不明とも言われております。
今日は、先日来院した腰痛患者さんの症状について書いてみます。
「筋・筋膜性腰痛症」という言葉をご存知でしょうか?
筋・筋膜性腰痛は無理な体勢によって起こる筋膜や筋肉の損傷で、言い換えれば腰部の肉離れです。
代表的な腰椎疾患である腰椎椎間板ヘルニアや、腰部脊柱管狭窄症と違い、痺れ等の神経症状はみられないのが特徴です。
腰を曲げたり、伸ばしたり、回したりする時に痛みが出ますが、急性期には寝返り等も困難になることがあります。
よく言う「ギックリ腰」ですね。
骨の損傷を伴わないので、レントゲンで鑑別することは困難です。
腰痛でお悩みの方は受診の上、MRIやEchoなどで診断してもらうことをお勧めします。
その方も、仕事で急に左へ振り返った途端、激痛とともに立てなくなったとのこと。
本人も予期せぬ出来事で、上記の説明をすると納得されておりました。
最近は全く運動もしていなかったと仰っており、寒いからこそ特に意識して運動することが大切ですね。